| 第2回・版画の見方 |
最近はいろいろな所で版画が手軽に買えるようになってきました。
皆さんもデパートの催事場などで見かけたことはありませんか?
私の好きな画家の1人の「トレンツ・リャド」の作品もよくそういった場面で見かけ、一枚欲しいな、とついつい思ってしまいます。
今回はそんな版画について説明をしたいと思います。
もし購入されることがありましたら、これを一度思い出してみてください。 |
| 版画の種類 |
版画の技法には大きく分けて、凸版、凹版、平版、孔版の4つがあります。
凸版・・・絵となる部分を残して他を削り取る手法
凹版・・・絵となる部分のみを彫る技法
平版・・・版の表面は平らなまま油性の強いクレヨンなどで描き
科学的な処理によって絵の部分のみにインクが
のるようにして転写したもの
孔版・・・絹などの版の孔からインクを通して刷りとる手法 |
木版画
(凸版) |
浮世絵など、日本で伝統的に用いられてきた技法です。
日本では従来から縦に木を切った板木目版が主流ですが西洋では一般に木を輪切りにした木口木版を用いています。 |
エングレービング
(凹版) |
ビュランというダイアモンド状の刃がついた彫刻刀で、直接銅版に彫り付けていく技法です。
くっきりと鮮やかな線が特徴です。 |
エッチング
(凹版) |
銅版や亜鉛版の表面に耐酸性のニスを塗り、その上を鉄筆で刻描し、露出した金属面を腐食液に浸して線を作っていく技法です。
直接版に刻描する方法よりも自由に線をかけます。 |
ドライポイント
(凹版) |
鋼鉄の針やダイヤモンド針で銅版に直接刻描する技法です。
刻描によって線の横にまくれができますがこれをそのままにしておくのがドライポイントの特徴です。
このために線が不規則な太さになり、独特の雰囲気をかもしだします。 |
メゾチント
(凹版) |
銅版の表面全体に、櫛歯状の彫刻刀で、横、縦、斜めの無数の線をひいてビロードのような黒いバックを作り、その上をスクレーパーという道具で削っていく技法です。
削り方によって明暗のトーンを微妙に出すことができます。 |
アクアチント
(凹版) |
銅版、亜鉛版上に松やにや砂糖の粉末を散布し、熱でこれを溶かして版上に付着させたあと、腐食液につけてざらざらした砂目の版画を作ります。
この技法はエッチングなどと併用することが多く、明暗の調子を出すのに使われます。 |
リトグラフ
(平版) |
石版、ジンク版、アルミ版、転写紙の上に油性の強い墨、鉛筆、チョーク、クレヨンで作画して、その上に滑石粉末と硝酸を加えたアラビアゴム液を塗り、作画した部分にだけインクがのるようにする技法です。 |
シルクスクリーン
(孔版) |
木枠に張った絹、またはナイロンの上に、画像を切り抜いたフィルムを張りつけたり、感光液を塗布して写真を投影したりして版の孔を通して、インクを下に押し出す手法です。
この技法だけが唯一画面が反転しません。
色の境界線がはっきりしていて均質に仕上がります。 |